リチウムイオン電源(電池パック)の用語説明

当サイトで使用しているリチウムイオン電源に関連した用語をまとめました。
サイト中で分からない単語がある場合には参考にしてください。



リチウムイオン電源

大容量のリチウムイオン電池を内蔵した電力供給を目的とする装置のこと。


組電池(組セル)

単電池(セル)2個以上で構成されている一組の電池。電池パックには、複数の組電池が組み合わされて内蔵されています。


自己放電

電池が外部回路に放電(出力)することなくエネルギーを失う現象。充電した電池を放置すると自己放電や保護機構や制御回路への微少な電力供給によって容量が減少しますが、充電をすれば容量は回復します。


充電装置、充電用ACアダプター

電池パックの二次電池に充電することを目的とする装置。当店の製品には外部式のACアダプターが付属していますので、必要に応じて電池パック本体へ接続して充電が行え、充電が不要な場合には取り外して別々に持ち運びが可能です。


単電池、セル

電極、セパレータ、電解液、容器、端子から構成され、充電することにより化学エネルギーの直接変換で電気エネルギーに転換して供給するシステムの基本構成ユニット。当店の電池パックにはIEC62133安全認証済の18650タイプセルが内蔵されています。


二次電池、蓄電池

充電を行うことにより電気を蓄えて電池として、繰り返し使用することが出来る化学電池のこと。蓄電池とも言います。高い作動電圧、高エネルギー密度、メモリー効果がないなどの優れた特長を持っています。


電池パック、バッテリパック

1個又は複数個の組電池をケースに入れ、外部と電気的に接続することが出来るように配線し、端子や制御回路を設けた電池ユニットのこと。


保護回路

機器及び充電装置の故障や、誤った使用などによる電池の過充電・過放電・過大電流などを制限して、電池の性能・安全性を維持・確保するための回路。当店の製品では、過充電保護、過放電保護、過電流保護、ショート保護、セルバランス保護、過温度保護、出力監視・制御などを行っています。


メモリー効果

浅い深度の放電を含む充放電を繰り返した場合に、急激に放電電圧が低下して正常な容量が取り出せなくなる現象のこと。リチウムイオン電池はメモリー効果がないと言われています。


外装、ケース

セルの外側を部分的又は全体的に被覆するもの。リチウムイオン電池製品では破裂などの防止に重要な部材。当店の製品ではアルミ成型ケースを採用しています。


コネクタ(プラグ)

配線を接続するために用いられる部品・器具のこと 。当店の電池パック本体にはDC入力コネクタとDC出力コネクタが設けられています。また出力ケーブル負荷側先端は、標準で10種類のプラグと交換できる構造です。


エネルギー密度

電池の単位質量、または単位容積当たりに取り出せるエネルギーのこと。


過充電

満充電状態の二次電池への継続充電。また、指定外の充電電圧や大きな電流、改造した充電器などで充電すると、電池内部の異常な化学反応によって、電池が発熱、破裂、発火する原因となります。


過放電

電池の定められた容量又は電圧の仕様上の下限を越えて行う放電のこと。過放電状態になった場合には、電池に悪影響が及び、それ以降正常に起動・放電できなくなることがあります。


満充電

電池パックに内蔵する電池セルが十分に充電された状態。


容量

特定の放電条件の下で電池が放出できる電気量。電池パックは内蔵する電池の大きさにより、最大限放出できる電気量が決まっています。100Wh、400Whなどと容量の大きさが表示されています。一般的に容量は放電時の温度条件や出力状況によっても変動します。


サイクル寿命

規定の充放電の繰り返しによる試験を行うことで、二次電池の寿命を表します。JISに規定をされています。


UN38.3

国連輸送勧告でのリチウムイオン電池の安全性試験方法を規定した標準規則。リチウムイオン電池を陸・海・空輸送する場合には、この試験を行って安全性を確認する事が必要とされています。
詳しくはリチウムイオン電池の航空輸送を参照してください。


IEC62133

IEC(国際電気標準会議)で策定されたリチウムイオン電池の安全基準のこと。安全性試験の方法などが規定されています。日本のJIS規格(JIS C 8712)とほぼ同様の内容となっています。


JIS C 8712、JIS C 8714

リチウムイオン電池の安全基準を規定した日本のJIS規格。


PSE

日本の電気用品安全を規定した規則のこと。製品の安全性試験方法などが規定されている。
詳しくは、経済産業省の電気用品安全法のページを参照してください。




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